ようやく秋の訪れが感じられるようになりました。朝目が覚めて、鳥が囀り合っているような日々に、平和を感じつつ、しかしこんな穏やかな日には常に、「日本だけが幸せならいいのか」という緒方貞子さんの言葉を思い出します。全く別の話ですが、いつも本ばかり読んでいる私に、秦の始皇帝が中華統一するまで(恐らく)のものがたりとして人気の高い「キングダム」を読むように、歴史が大好きな知人にすすめられ、疲れたときに目を通すと、似たような話が出てきます。当時の戦国時代、独立を果たした一国があり、その国は平穏で民たちもみな平和に暮らしているのですが、「君たちの平和と平穏は、そのほかの国の民が、戦うしかない人たちの流した数えきれない人数の血が流れることで守られている」というようなセリフが登場します。
世界に目を向けたら、紛争がやまない国、侵攻されている国、報復に報復がよび、多くの命が消えていく日。平和のために活動している多くの団体からの電話や手紙も今までの比にならない程に増え続けています。そんな世界の中の日本でいま何が起きつつあるのか、常にアンテナをのばし、そしてそのなかで自分があるいは自分しかできないことは何かを問いながら、小さくてもできることを精一杯アクションに移し、進めている日々です。
MBTIと似て非なるものがブームとなって2年、Z世代には徐々にメッセージは届くようになっており、適性検査のように扱っていた企業には1社1社対応し都度削除と謝罪文章を挙げてもらうようにしておりましたし、社内報での原稿依頼も増えてまいり、経済界においても正しいMBTIについて浸透し始めております。またあるメディアでMBTIが面白おかしく報道された件については、ディレクターたちがその間違いと危険性に対してしっかりと理解して下さり、その後の番組の最後で謝罪をしてくださり、ホームページにも掲載してくださいました。そして悪質なサイトには、弊社が一丸となってすべてに一件一件丁寧に対応しております。またインスタグラムをフォローしてくださっている認定ユーザーはご存知かもしれませんが、先月は、心理学系の学会では最古で最大の学会、日本心理臨床学会において、他認定ユーザーかつ臨床家である3名にも話題提供者として参画してもらいシンポジウムを開催でき、ユング派からなにか指摘されるかと思ったのですが、むしろ好意的な反応が多く、安堵したところでした。また、先月の月末には、経済同友会にてMBTIを経営者と経営運営にどう生かせるかという視点で講演もしてまいり、名だたる企業の経営者の方々が終始興味を持って聞いてくださっていました。
しかしまだまだくすぶっており、現在そのブームは低年齢にまでおよび、小学生のなかでブームになっていると朝日新聞と毎日新聞社の取材で知ることとなりました。自己紹介でタイプを言い合い、エビデンスも何もないサイトで、どのタイプと相性がいいかを調べ、友人になるかの是非を決めるほどに「MBTIと似せた心理検査のようなもの」は、自我が未熟な子供たちの心をむしばみ始めています。(両新聞の取材記事は、その問題の大きさにきづいてもらえるような内容の記事となっており、既に掲載されております)そのMBTIに似せたテストのようなものを開発し無料で提供している会社に、何度もこの実態を伝え、問題の深刻さを認識してもらい、解決を共に考えられないかと訴え続けておりますが、彼らは、「それは我々の責任ではない」と心無い返信があるのみです。
この英国の会社の反応は、前述の話と似ていませんか?「自分たちの会社が、広告で莫大な利益をあげていられさえすれば、日本の子供たちの心が、妥当性さえも検証がされていない心理テストのようなもので、どんなに傷つけられていようが、その子たちが数年後に苦しむ結果になろうとも、関係ない」と思い込んでいるのです。
ただグローバル化が進み続けている今は、世界と人はつながっているので、そのような姿勢でいると、必ずブーメランのように、その倍以上のものとなって、打撃は自分たちに戻ってくる日がくることは、真摯に生きている方はお分かりだと思います。
さて、2年の間できることは全てしてまいりましたが、公式MBTIと「なんちゃって」とは明らかに違うということを体感し、公式MBTIの方をちゃんと向いてくれるには、現在私と一般社団法人日本MBTI協会で尽力している、メディアへの対応やSNSでの情報発信だけではなく、これからは更に認定ユーザーの皆さん一人ひとりの存在がとても大きいと感じています。
現在、MBTIファンクラブ(The MBTI TYPE COMMNUNITY CLUB)を来年から運営をはじめられるように準備しておりますが、このコミュニティこそが、今後MBTIを拡散してくださる方たちとなる故に、このコミュニティとできるだけ多くの認定ユーザーが接点を持てるようにいろいろと企画してまいります。MBTIのファンクラブのメンバーは、認定ユーザーを通じてMBTIの価値をあらためて感じることができると思います。そしてメンバーの方たちは、日本の認定ユーザーの皆さんが、自分たちの利益の為ではなく、受検者の利益のために120%の尽力する姿を知れば知るほど、「なんちゃって」がどれだけ罪深いか、自ずとわかってくれるでしょう。
よって、認定ユーザー同士の学びあう機会も今まで以上に重要になるでしょうし、つながり合う機会も今まで以上に求められてくると思います。
そこで、今回の理事会で、以下の内容で分科会を開催しようということが確定しましたので、ご案内申し上げます。今まで参加されていた方も、いままで出たことのない方も、是非ご参加ください。
日本MBTI学会(旧Japan-APT)会長 園田 由紀
つながろう! 分科会 第6弾
◇テーマ
「あなたはどのようなディスカッションが心地よいと思いますか?またはどのようなディスカッションであれば深まると思いますか?~FP・TJまたはFJ・TPの違いから~」
定員
各回とも対象のタイプ15名、プレミアム観察者15名
開催日程
分科会名 | 開催日 | 開催時間 | ファシリテーター | 申込み締切日 |
---|---|---|---|---|
TJとFPの会① | 1月18日(土) | 13:00~15:30 | 奥田 英二、落合 直美 | 12月10日(火)23:59 |
TJとFPの会② | 2月26日(水) | 18:30~21:00 | 奥田 英二、落合 直美 | 12月10日(火)23:59 |
TPとFJの会① | 1月25日(土) | 13:00~15:30 | 大野 雄子、田島 祐亮 | 12月10日(火)23:59 |
TPとFJの会② | 2月8日(土) | 13:00~15:30 | 池田 誠、醍醐 道子 | 12月10日(火)23:59 |
申し込み期間
2024/11/11(月)~12/10(火)23:59
※当該期間終了時、お申込者(対象タイプの方、プレミアム観察者の方ともに)のご人数が定員を超えましたら、公開抽選で、参加者を確定するようにいたします。その場合は、公開抽選日のズームを皆様にお送りします。
※先着順ではありません。
申込方法
Japan-APT(日本MBTI学会)の会員専用ページのイベントからのお申込みでお願いします。各分科会名をクリックし、申込フォームに必要事項をご記入の上、送信ください。メールや電話、FAXでのお申し込みは受け付けておりませんので、ご了承ください。
なお、お申込みいただいてから5営業日までに事務局より連絡がない場合は、事務局に申し込みが届いていない可能性がありますので、その場合は、メールにて確認のご連絡をください。
*イベント専用アドレスを設けました。本イベントへの問い合わせは(event@japan-apt.org)までお願いいたします。
*その他のお問合せは、事務局窓口担当(野間 mbti@japan-apt.org)までお問い合わせください。
*なお、本イベント主催はJapan₋APT(日本MBTI学会)であり、一般社団法人日本MBTI協会ではありませんので、お問合せ時にはご注意ください。
2025年 つながろう!分科会
申し込み受付状況 |
○ : 余裕あり △ : 残席わずか × : 定員に達したため抽選となります - : すでに申込みを終了しました |
---|
また実施最低人数に満たない場合、イベントが中止される場合もございます。
分科会名 | 開催日 | 開催時間 | 参加費 | ポイ ント |
最小 施行 人数 |
定員 対象者・観察者 |
申し込み 受付状況 |
申込締切 | 会場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TJとFPの会 |
2025/1/18(土) |
13:00~15:30 | ¥3,300 | 2 | 5 | 15・15 | △ |
12/10(火) |
ミーティングアプリ Zoom利用 |
TJとFPの会 |
2025/2/26(水) |
18:30~21:00 | ¥3,300 | 2 | 5 | 15・15 | ◯ |
12/10(火) |
ミーティングアプリ Zoom利用 |
TPとFJの会 |
2025/1/25(土) |
13:00~15:30 | ¥3,300 | 2 | 5 | 15・15 | ◯ |
12/10(火) |
ミーティングアプリ Zoom利用 |
TPとFJの会 |
2025/2/8(土) |
13:00~15:30 | ¥3,300 | 2 | 5 | 15・15 | ◯ |
12/10(火) |
ミーティングアプリ Zoom利用 |
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